先日、20年前に設置した慈紘保育園(じこうほいくえん)のスチールの門扉のメンテナンスを行いました。20年もメンテナンスをされずにお使いになられていたということで、さぞかし痛みも激しいのか?と思いきや、所々にさびが生じている程度で、簡単な作業でメンテナンスを行うことができました。(これは当時のつくり方が良かったということで自画自賛です!)
こうした外部でお使いになられている門扉やフェンスは素人の方でも容易に再塗装のメンテナンスをすることができます。ただし場合によっては長年お使いになるうちに、門扉と門扉を支える柱の間に負荷がかかり、門扉が垂れてしまうことがあります。その場合は門扉を正常な位置に直すための調整をします。(毎日動かすものですので、その負荷が少しずつ影響することがあります。このような作業や、脚立の上で作業をしなければならないような危険な作業を伴う場合は、私どものようなプロにお任せください)
外部のスチール製品の再塗装の手順
それでは素人の方でもできる再塗装の手順をご説明します。再塗装が必要な目安はさびが生じた場合や塗料の色あせが気になった時に行うのが良いです。下の写真の門扉はもともとは黒い色をしていましたがグレー色にあせてしまっています。塗料には金属の保護の役割がありますが、だいたい10年以上経つと塗料の性能が落ちて保護の役割が劣ってくると言われています。再塗装は元の塗料の上から塗ることができます。
【準備する道具】
外部用塗料(スチール製品用)、さび止め塗料、はけ(塗料とさび止め用と分けてください)サンドペーパー、ワイヤーブラシ、新聞紙(塗料が地面に垂れますので汚れ防止のため)ウェス(余分な塗料を拭き取ります)
【手順】
①さび落とし
さびが発生した箇所をサンドペーパーやワイヤーブラシで磨いてさびを落とします。さびを残さず落とすことで、すぐにさびが発生することを防ぎます。
②さび止め
さびを落とした箇所に、下塗りとしてさび止め塗料をはけで塗ります。
③仕上げ塗装
さび止め塗料が乾いたら仕上げの塗料を塗ります(基本的には一回塗りでOKです)
外でスチールの製品を使うことについて
スチールだから長い年月が経つとさびて朽ちてしまうのではないかと心配される方もいらっしゃると思いますが、定期的に塗装を行うことで塗膜がスチールが直接空気と触れることを防ぐことになり、さびの発生を抑えます。
ジオ・パラダイスでは、納品後にお客様が自ら塗装のメンテナンスを行うことも考えて、新品の製品の仕上げとして、機械で行う吹き付け塗装ではなく、はけを使って手塗りの塗装で仕上げています。(手作業のはけ塗りの仕上げが味わいとなるように塗料の色合いや塗り方を工夫しています)
こうして時々手入れをしてあげると見映えも良くなり、その手入れをした跡がそのお宅の過ぎた年月を物語り、愛着も湧いていくことになりますね。