

この丸いものは何だと思いますか?
石川県山中温泉にある私たちのギャラリー日曜館の通路に突然現れます。
実はこれは井戸の跡なのです。
ギャラリー日曜館は、温泉街にあった古民家をリフォームしています。私たちがリフォーム工事に入った際に床をはがしたら、この井戸を発見!したのです。
井戸って普通は外にあるものですよね?
種明かしをしますと、ギャラリー日曜館は1つの建物のように見えますが、元々は2つの建物があって、
それぞれの建物の間を増築して繋いだそうです。その時に外にあったこの井戸が増築した建物の床下に隠されてしまったのでしょうね。

もう1つびっくりするものが・・・
これは同じくギャラリー日曜館の2階の天井をはがした時に発見したものです。
安心してください!もうハチは住んでいません。
さすがにこれに気づく方はなかなかいらっしゃらないのですが、お客様にちらっとご紹介しますとこわごわとのぞき込んでおられます。

こうした建物に刻まれた記憶を残すってとても大事なことだと思うのです。
リフォームは、工事に入って建物を解体してからわかることが多々あります。
私たちのような工事を進める側からすると、想定していなかったことが起こると都度設計を変更したり工事の段取りを変えたりと、手間がかかるので建物の構造や住み心地以外の面についての変更は、前向きになれない場合もあるかと思います。
私たちは、住む方々にとって何が大切なのか?を一緒に考えていきたいという想いがあります。
こうした記憶がその方々にとって大切なコトになるのであれば、積極的に残すことを考えます。
山中温泉ギャラリー日曜館ですが、現在(令和3年4月6日現在)お休みをいただいておりますが、4月下旬より企画展を開催する予定です。詳細はインスタグラムでご案内しますので乞うご期待ください。